
糖反射(Sugar reflection)とは、
砂糖を摂取した時の体の反応を現した言葉です。
ヒトの胃は1分間に約3回ほどのペースで動いていますが、
胃内に糖が入ると胃の動きが止まることが東京大学での実証試験で判明しています。
砂糖水を飲むと数十秒間胃腸の働きはピタリと止り、
反対に塩水を飲むと胃腸の働きは急に活発化します。
この、糖分を摂ると細胞の働きが緩慢になる生体反応を
東京大学では”糖反射”と名付けました。
糖反射について、wikipediaに書いてあった特徴を書き出します。
●胃の動きが完全に停止する
●止まる量は、角砂糖の1/4~1/5くらい
●大量の糖分の摂取により一時間以上の停滞
●胃だけでなく、入れた先が十二指腸でも胃の動きが停止する
●メカニズムは解明されていない
●糖の摂取が細胞に絶縁物質として作用し、神経信号の伝達を阻害している可能性がある
様々な文献を読み、
どこも異常がないのに消化が遅くて胃が重いのは「糖反射」が原因かもしれないと思いました。
ちなみに私が悩まされている症状は下記のようなものです。
・食事をすると胃がもたれる。
・食べた後、食べ物がずっと胃の中に残っているような気がする。
・小食で、あっさりしたものばかり食べているはずなのに消化が悪い。
・病院で診てもらっても「異常なし」と言われる。
・頻繁に起こる胃痙攣。
そもそも、
●植物性の食品=消化に良い
●動物性の食品=消化に悪い
という定説になっていますが、
どうやらこれ事態
間違えた認識だったようです。
よく「うどんやお粥、など植物性の食品は消化に良くて、動物性の食品は消化に悪い」と言われます。
しかし、実際に吐いて検証してみると、
動物性の食品は30分程度で消え、植物性の食品はいつまでも胃の中に残っているのです。
●植物性の食品=消化に悪い
●動物性の食品=消化に良い
という前提で考えれば、
糖質が胃で止まっているのを見て「何故だろう?」とはなりません。
むしろ、そりゃそうなりますよねって感じです。
糖反射が起こると、中身がそのままで動きが止まるわけですから、
胃は重くなり負担をかけます。
今までファスティングやマクロビなど、
胃や腸内環境に良しとされるものは何でもやってきました。
ヨガの先生になった事もあります。
それだけ自分の身体と向き合ってきましたが、
どうにもこうにも改善されない。
体質だから一生付き合わなければならないと半ば諦めていましたが、
”糖反射”という言葉に辿り着き、
考え方が180度変わりました。
ちなみに糖反射は、
すぐには改善されません。
私も最初、
植物性の食品から動物性の食品に一気に変えました。
が、
食べると気持ち悪くなる、胃が重い、・・・という現象になりました。
これは、糖質による「胃の糖化」が原因です。
胃が糖化していると「胃を傷つけた糖質はいくらでも食べられるのに、肉や脂は気持ち悪くなる」という現象が起きます。
これは、
極度の「タンパク質不足」が原因で起こります。
ちなみに「胃下垂」は重度の糖化です。
今はゆるい糖質制限を行ってますが、
現在参考にしているサイトによると
全力で糖を絶たなければ糖化は治らないんだそうです。
一日に10g以下に抑える、と書いてありました。
一ヶ月半~二ヵ月程度でかなりの改善が見られたそうなので、
ゆるい糖質制限は辞めて、
しっかり取り組まなければならないと考えています。
tomo