花は咲き誇る瞬間だけでなく、散り行く瞬間も美しいということを“Petal”seriesで表現しています。 “Petal"という作品では、見上げる桜ではなく、花びらで覆われた地面を描きました。 空に咲く満開の桜ではなく、地面を覆う花びらに無意識的に心を奪われていたのです。 人々が上を見上げている時、私は夢中で地面に向かってシャッターを切っていました。 気付かないところにこそ細やかな幸せが広がっている。 そんな思いを込めてこの作品を描いています。

輝く池のほとりを描いています。 池のほとりに立つと、すべての瞬間が特別であることがわかります。 雨の降る池、太陽の光が差し込む池、月明かりが照らす池。 四季を感じられる日本だからこそ描ける作品がたくさんあります。 花が咲き乱れる春も美しいですが、秋から冬にかけての紅葉の季節も貴重であることを池は教えてくれます。

"neiro "は、音の色を表現するシリーズです。 言葉では言い表せない美しい風景。 心の底から感動する言葉。 "neiro "シリーズは、そんな時に感じる音を日本色で表現しています。 目に見えるものがすべてではなく、目に見えるものに惑わされず、その先にある本質を考えることに意味がある。そんな思いを込めました。

花を飾れない理由がある人がいます。私もその一人です。私の場合、愛する猫のために花を飾らないのです。猫にとって危険な植物は700種以上あると言われています。また、アレルギー体質で花を飾れないという方もいらっしゃいます。なかなか花を買いに行けないという事情もある。でも、花を飾ることは、本を読んだり、お茶を飲んだりするのと同じように、リラックスした気持ちにさせてくれます。そんな時間を大切にしてほしいという想いから、「ichirin」シリーズを作りました。

背景に風景画を描き、ゴールドやホワイトの線を使い、抽象的に感情を表現しています。 線が風景と調和することで、素晴らしい景色を見たときの感情の高揚・静寂を表現しています。 こちらの作品では、流れ星をゴールドのラインで描いています。 流れ星が消えるまでに3回願い事をすると、その願いが叶うと言われています。 私は、もし自分だけの流れ星があったら、どんな願い事をするだろうと想像します。 希望と可能性を感じさせてくれるその行動を作品にしました。 そして、この作品を手に取って下さった方に、幸せや成功、愛が訪れますように。 願い事をする度に、安らぎと充足感に包まれますように。

咲き誇る花の背景に、山と雲海を描きました。 うっすら見える山々はとても美しく、寒さにすら感謝をします。 高い山から見る景色も足元に咲く花も、いずれも美しいということをアートで表現しています。 志を持つことは尊いことですが、 幸せは手の届くところにあることを、アートを通じて伝えていきたいと思っています。